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周南・須金の「かいたファーム」に「森のピアノ」 ナシ・ブドウ狩り開始に合わせ設置

来園を呼びかける海田さん親子

来園を呼びかける海田さん親子

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 周南市須金でナシやブドウを生産する「かいたファーム」が8月20日、観光農園のオープンに合わせ、休憩所に誰でも演奏ができるピアノを設置する。

大きな実をつけた紫玉(しぎょく)

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 園に設置するのは、昭和40年代製のアップライトピアノ。園主の妻、海田春水さんが昨年秋、学生時代から恩義のある北海道在住のジャズシンガー黒岩静枝さんから「福岡にある、行き場のない古いピアノを引き取ってほしい」と依頼され、譲り受けたという。約1年間、事務所内に保管していたが、知人のピアノ調律師から「お客さんが自由に弾ける『森のピアノ』として外に出してはどうか」との提案を受け、園内の屋根付き休憩所にピアノを設置し、営業期間中一般開放することにした。

 観光農園「かいたファーム」では同日、ナシ・ブドウ狩り営業を始める。ブドウは種無しピオーネを中心に、シャインマスカット、瀬戸ジャイアンツなど約20種類、ナシは幸水、豊水、20世紀など約10種類を栽培する。草刈り用にヒツジを2頭飼っており「看板羊」として親しまれている。

 8月28日は10時30分から、春水さんが所属する吹奏楽部「PoPuPi(ポプピ)ブラス」による演奏会を開催する。ピアノや管楽器を使い、「宝島」「We Are The World」「名探偵コナンのテーマ」などを演奏する。観覧無料。

 春水さんは「縁あってたどり着いた『森のピアノ』。風に揺らめく葉音を聞きながら、自由に演奏を楽しんでほしい」と話す。「今年のブドウは、猛暑で甘さがぎゅっと増し、ここ最近の大雨により丸々と育った自信作。いろいろ食べ比べてもらえたら」とも。

 営業時間は9時~17時。ブドウ園は入園無料。収穫量に応じ計量販売する。ナシ園入園料=1,320円(持ち帰り4個含む)。9月30日まで。

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