光市室積で10月8日に「みたらい湾花火大会」が、翌9日には「早長(はやおさ)八幡宮秋まつり・山車巡行行事」が開催される。
山車巡行は350年前の江戸前期から地域に根付く伝統行事。市有形民俗文化財に指定されている山車10両と踊山1両を、そろいの法被、白の腰巻姿の若衆(わかいし)が「エンヤ!エンヤ!」の掛け声で早長八幡宮から普賢寺前まで往復約2キロを引き回す。近年その掛け声から、「むろずみエンヤ」と呼ばれるようになった。
山車巡行は14時40分に早長八幡宮前を出発。16時30分から普賢寺前の宮ノ脇御旅所(おたびしょ)で神事を執り行う。鳥居、石灯籠、こま犬、随神(ずいじん)様を載せた山車など行列全体が神社の形態をとっており、「まちを駆ける神社」ともいわれる。山車には「地域の宝」である子どもたちを乗せ巡行する。
前夜に開催される花火大会は、室積御手洗湾一帯で4200発の打ち上げ花火や水中花火が秋の夜空に花を咲かせる。時間は19時30分~20時15分。小雨決行、荒天の場合は9日に順延。山口県漁協光支店前の広場に600席の有料観覧席(500円)を用意。チケットは光市観光協会や室積コミュニティセンターなどで販売中。
今年も両イベントに合わせ光市室積山車保存会、室積商店会主催のフォトコンテストを開催。入賞作品は来年のポスターやカレンダーに使われる。