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周南・仏画師小粥さんが初個展 日本の神仏を描く作品10点展示

来場を呼びかける小粥さん

来場を呼びかける小粥さん

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 周南市在住の仏画師・小粥(こかゆ)さんによる作品展が3月14日から16日まで、蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館(周南市御幸通2)で開かれる。

ネパールで描いたチベット仏画の「阿弥陀曼荼羅」(写真提供=小粥さん)

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 小粥さんは宮崎県出身。SNSを通じて親交を深めた市内在住者との縁で昨年2月、移住してきた。自宅を兼ねたアトリエを構え、仏画師として活動する傍ら真言宗僧侶も務める。

 京都教育大学で彫塑を学んだ後、大手カフェチェーンに勤務した小粥さんは、地元の宮崎に戻り飲食店を運営したが「定住せず自由に暮らしたい」と店を離れた。全国各地を転々とする中、高野山の宿坊に勤務したことをきっかけに出会ったネパール人との縁で2014(平成26)年、同国を訪問。カトマンズで触れたチベット仏画(タンカ)の精密な技法に衝撃を受け現地で仏画を学び始めた。以降、ネパールと日本を行き来しながら制作を続ける。国内の寺院から壁画やふすま絵などの依頼を受けるようにもなったという。

 展示作品は、キャンバスにチベットや日本で信仰されている神仏をアクリル絵の具で描いた仏画のほか、大学時代に制作したクスノキの木彫り作品など約10点。徳山デッキD2の家具店「STOLEN MOBLER」にはネパールで描いた「阿弥陀曼荼羅(まんだら)」も展示する。

 小粥さんは「肩肘張らずに、作品を通して仏様の世界を味わってほしい。まだあまり知られていない仏様もたくさんいるので、作品をきっかけに興味を持ってもらうとともにお寺や仏像を身近に感じてもらえたら」と話す。

 開催時間は8時~22時。

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