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周南のミニシアター「シネマ・ヌーヴェル」が営業再開 徳山に13年ぶり映画館

(左から)シネマ・ヌーヴェル支配人の山門功さんと長澤雅彦監督、運営協力会議代表の大橋広宣さん

(左から)シネマ・ヌーヴェル支配人の山門功さんと長澤雅彦監督、運営協力会議代表の大橋広宣さん

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 ミニシアター「シネマ・ヌーヴェル」(周南市銀座2、TEL 0834-51-6722)が3月7日、常設映画館として営業を再開する。

映画館内の様子 席数は98席

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 シネマ・ヌーヴェルは2002(平成14)年に山口県初のミニシアターとしてオープンし、2005(平成17)年に休館。その後貸しホールとして運営され、映画上映団体による単発上映などで映画文化をつなぐ場として使われてきた。昨年8月にデジタル映写機を導入したことをきっかけに、映画館としての再開準備が始まった。

 運営するのは毎日興業(周南市銀座1)。同社は2012(平成24)年まで映画館「テアトル徳山」を運営していたが、同館の休館以降、徳山の街には常設の映画館がない状態が続いていた。今回の再開により、約13年ぶりに映画館が戻ることになる。

 再開に向け、地元の有志や映画関係者が「シネマ・ヌーヴェル運営協力会議」を立ち上げ、作品選定やイベント企画などを担いながら映画館を支える体制を整えてきた。クラウドファンディングを行い、全国から支援が寄せられた。

 シネマ・ヌーヴェル支配人の山門功さんは「映画館で人生にとって大切なことを学んだ。その恩返しのつもりで映画館を復活させる。映画を見るだけでなく、気軽に立ち寄れる文化の発信拠点になれば」と話す。

 運営協力会議代表で周南映画祭実行委員会委員長の大橋広宣さんは「2009(平成21)年から映画祭を続けてきたのも、いつか徳山に映画館を復活させたいという思いがあったから。市民と一緒にこの場所をもう一度映画館として育てていきたい」と話す。

 運営協力会議のメンバーで映画監督の長澤雅彦さん(周南公立大学教授)は「広島や福岡まで行かなくても、周南で多様な作品に触れられる場ができる意義は大きい。作品を通じて世界の出来事や多様な価値観に触れるきっかけになれば」と期待を寄せる。

 座席数は98席。1日3作品を上映し、2週間ごとに入れ替えを行う。オープンに合わせ、3月7日から20日までは、フィンランドの小さな町に誕生した手作り映画館を追ったドキュメンタリー映画「キノ・ライカ 小さな町の映画館」、歌手エイミー・ワインハウスの生涯を描いた映画「エイミー」、日本人ギタリストがレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジに憧れ音楽活動を続ける姿を追った映画「Mr. Jimmy」を上映する。座席は全席自由、各回入れ替え制。タイムテーブルは、公式ホームページで確認できる。

 料金は、大人=1,800円、大学生=1,500円、高校生以下=1,000円。水曜定休。

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