
小中学生を対象にした料理体験イベント「かるサポ料理教室」が8月4日、周南市学び・交流プラザ(周南市中央町)で開かれた。
主催は、周南市文化振興財団が運営する「かるちゃあサポートセンター」。2026年度に完了予定の中学校部活動の地域移行に向け、文化系分野の受け皿づくりを担う同センターが企画した。今回はその一環として、「ホテルサンルート徳山」(周南市築港町)の協力の下、行った。
テーマは「シェフのこだわり夏野菜カレー」。講師は、同ホテル洋食料理長の河村健太郎さんと和食料理長の竹岡則昭さんが務めた。小学5年生から中学3年生までの18人が参加し、地元野菜と鹿野ポークを使ったカレーとサラダ作りに挑戦した。
参加者は3、4人ずつの班に分かれ、包丁の持ち方や炒め方のこつなどを教わりながら調理を進めた。慣れた手つきで食材を切る参加者もいれば、慎重に野菜を刻む姿もあった。カレーの辛さの加減は班で相談し、じゃんけんで決める場面もあった。
小学男児は「おうちのカレーよりおいしくできた。家族にも作ってあげたい」と笑顔を見せた。中学の女子生徒は「いろんな隠し味があると聞いたので、ヨーグルトやみそを入れて試してみたい。地域に料理系のクラブができたら行ってみたい」と話していた。
同センターの舛本未来さんは「地域移行に向けたアンケートでは、子どもたちから料理や菓子作りをやってみたいという声が多く寄せられた。今回の体験が、料理人への興味や、家でもう一度作ってみようと思ってもらえるきっかけになればうれしい」と話す。