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周南市、徳山中央病院と協定 ドクターカーで救命率向上へ

ドクターカーと救命隊員、清水弘毅救急科主任部長(左から2番目)、看護師

ドクターカーと救命隊員、清水弘毅救急科主任部長(左から2番目)、看護師

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 周南市と地域医療機能推進機構(JCHO)徳山中央病院(周南市孝田町)が9月12日、救急車医師同乗システム(ドクターカー)に関する協定を締結した。

デモンストレーションの様子

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 協定は、救急隊員の研修体制や救急医療体制を充実させ、消防と医療が連携して医師や看護師を同乗させる仕組みを整えるもの。運用は10月1日に試行を始め、2026年4月に本格稼働する予定。

 出動は通信指令室が119番通報をトリアージし、緊急度・重症度が高い場合や集団災害などを対象とする。同院は年間約5600件の救急搬送を受け入れており、そのうち重症患者は1割程度で、出動は年間700件前後になる見込み。

 協定に基づく「救急ワークステーション」では、救急隊が病院で待機し、要請があれば医師や看護師と現場に出動する。病院内での実習に加え、現場や搬送中でも医師の指導を受けられる体制で、教育と実践の両面を担う。

 山本亜希広消防長は「市民の命を守るとともに、救急業務の質の向上につながる。医師や病院の協力を得て相乗効果を発揮したい」と話す。

 清水弘毅救急科主任部長は「消防との連携で医師が処置に専念できる体制が整った。助けられる命を一つでも増やしていきたい」と話す。

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