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周南・須金に古民家カフェ「山とCHILLI」 唐辛子農家が発信拠点に

須田浩史さん・加弥子さん

須田浩史さん・加弥子さん

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 カフェ「山とCHILLI(チリ)」(周南市須万)が9月12日、須金郵便局近くにオープンした。

「山とCHILLI」で提供するタコスセット

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 同店を経営する須田浩史さん・加弥子さん夫妻は2011(平成23)年、須金地区へ移住し、広さ約2000平方メートルの畑で約60種類の唐辛子を栽培する唐辛子農家としての顔を持つ。2013(平成25)年には「fu do ku kan Bamboo(フウドクウカンバンブー)」としてキッチンカー営業を始め、弁当やカレーを販売。2018(平成30)年には加工場を整備し、グリーンカレーペーストなど唐辛子を使った加工品の販売を本格化させた。

 「唐辛子を軸に、飲食やワークショップを含めた情報発信の拠点を作りたい」との思いから、築約70年の元酒販店をカフェ店舗に改装。店舗面積は約50平方メートル。席数は17席。店内は、壁の一部をターコイズブルーに塗り、古材を生かした家具を配置する。店名は、より分かりやすく親しみやすいよう「山とCHILLI」にリブランディングした。

 フードメニューは、「グリーンカレー」(1,200円)、季節の野菜を使ったおかず3品を付けた「グリーンカレー 山とチリセット」(1,650円)のほか、世界各地の唐辛子料理を月替わりで用意。現在は、唐辛子のサルサが付く「タコスセット」(1,650円)を提供する。冬には韓国唐辛子を使ったチゲを予定している。

 スイーツメニューは、「梨のキャラメリゼパウンドケーキ」(500円)、「気まぐれスコーン」(350円)など須金産の果物を使ったメニューを用意。ドリンクは、「梨のラッシー」、ぶどうスムージー(以上700円)、「ミカンシロップのジンジャーエール」(650円)、コーヒー、紅茶(以上500円)など。店頭では唐辛子の量り売り(100グラム=500円)や加工品の販売も行う。

 浩史さんは「唐辛子はいろんな辛さや味があり、子どもからお年寄りまで楽しめる。ドライブがてら足を延ばし、気軽に立ち寄ってほしい」と話す。加弥子さんは「唐辛子の魅力や農業の面白さを次世代に発信していきたい。地域や人とつながる場所に育てていきたい」と話す。今後は、ゆずこしょう作り(10月下旬~11月)、キムチ作り(12月~年明け)のワークショップを行う予定という。

 営業時間は11時~16時。火曜~木曜定休。

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