「河村醤油(しょうゆ)」(光市浅江7)が11月21日、周南市の酒造会社「はつもみぢ」(周南市飯島町1)の酒かすを使った調味液「ぶちおいしい醤油屋がつくる漬物の素(もと)」の販売を始めた。
日本酒「はらだ」と調味液「ぶちおいしい醤油屋がつくる漬物の素」
1919(大正8)年創業の河村醤油と1819年創業のはつもみぢが、「発酵食品を扱う老舗同士、発酵をテーマに互いの素材で商品を作れないか」と企画した。
しょうゆ造りに使うもろみに酒かすを合わせた同商品。キュウリやニンジン、大根などの野菜のほか、チーズやこんにゃくにも合うという。漬け込むだけでなく、調理や料理にかけるなど幅広く使えるという。
河村醤油社長の河村光昭さんは「思うように味が定まらず試作を繰り返した。酒かすの持ち味を残しながら、食べやすい濃さに整えるのが難しかった」と話す。
はつもみぢの渡辺智代さんは「酒かすの香りは強く出すぎることもあるが、この商品は柔らかな風味に仕上がっている。癖が前面に出ず、野菜と合わせても食べやすい印象。酒のあてにも合うと思う」と話す。
価格は300ミリリットル=777円。河村醤油のECサイトのほか、道の駅ソレーネ周南、はつもみぢ、里の厨(くりや)、徳山駅前図書館などで取り扱う。