周南市出身の花火師・神野直也さんが12月下旬、光市室積で自主企画花火イベント「喝采のソラリウム」を開く。
主催は、神野さんが代表を務める花火会社「ワンオリジン」。開催日時・場所を非公開とし、観覧チケット購入者のみに知らせる「シークレット花火」として企画した。県外6社から仕入れた特選4号玉や子ども向け演出を組み合わせた4つのプログラムを構成し、約2000発を打ち上げる。クライマックスには、複数の花火を連続で打ち上げるスターマインも披露する。
神野さんは、中学時代に周南市鹿野の「かの冬花火」を見たことをきっかけに花火師を志し、高校3年の夏には福岡県北九州市の花火会社で修業した。その後、地元企業に勤めながら県内外の花火大会に花火の打ち子として参加。2024年に「日本一応援される花火大会をつくりたい」との思いから、花火・イベント企画会社「ワンオリジン」を立ち上げた。
チケット制を採用した理由については、「花火以外の経費や警備費の負担が大きく、従来の協賛方式だけでは継続が難しい。純粋に花火を楽しみたい人が全国から参加できる形にしたかった」と話す。
「県外の花火会社とも協力し、山口ではなかなか見られない花火も用意している。地元の皆さんに支えられながら準備を進めている。来てくれた人の記憶に残る花火を届けたい」と呼びかける。
チケット料金は1,500円(中学生以下無料)。申し込みフォームで受け付ける。購入者には当日の案内に加え、後日花火の解説映像も配信する。金額に応じて点火体験やスポンサー協力ができる「花火玉オーナー制度」(1万5,000円~)も設ける。