任天堂のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」内に作られた「しゅうなん島」の先行ガイドツアーが2月16日、周南市役所で行われ、藤井律子市長らが同ツアーを体験した。
新型コロナウイルス感染症の影響で、周南市への観光や帰省がままならない中でも、市の魅力を感じてもらおうと、市民と市職員で構成するグループ「SHUラボ」が企画した「しゅうなん島」。周南市が昨年12月に発表した「ここから、こころつながる。周南市」のキャッチコピーで進めるシティプロモーションの一環。
「しゅうなん島」は、周南市の街並みをイメージしたオリジナルの島。徳山駅・図書館エリアやコンビナートエリア、動物園エリアなどで構成されており、地産品である「徳山ふぐ」や須金産ナシ・ブドウ、コンビナート工場の夜景、徳山駅前図書館の書架などを再現した。制作したのはYICビジネスアート専門学校2年生の松富光莉(ひかり)さん。同グループからの依頼を受け、昨年11月から2カ月かけ制作した。
この日は、松富さんがしゅうなん島の住民・みなみちゃんを操作し、島内を案内。参加者は、周南市の特産品「ふぐ」がモチーフにしたおそろいの帽子をかぶり、コンビナートの前で記念撮影をしたり、ナシを食べたりした。
松富さんは「もともと好きなゲームだったので、頼まれた時はうれしかった。いろいろなパーツを使って制作した工場夜景が一番苦労した。ツアー後には一般の人にも公開されるので、多くの人に島に訪れてほしい」と呼び掛ける。
周南市によると、2月20日に開催される一般向けガイドツアーは21人の定員に対し約250人から申し込みがあったという。しゅうなん島のゲーム内住所「夢番地」は同日17時に公開し、ツアー参加者以外も見学できる。