遠石八幡宮(周南市遠石)で6月1日、疫病を避け無病息災を願う「茅の輪くぐり」が始まった。
同神社では、毎年6月下旬に行う「夏越の大祓(おおはらえ)神事」に合わせ、本殿前に茅(かや)で作った直径約2メートルの輪を設置している。参拝者は、名前と年齢を記入した人型の紙(人形代)に息を吹きかけ、茅の輪を3度くぐってから本殿で祈願を行う。
今年は、茅の輪の絵をデザインした御朱印や、和紙と麻を細かく切った清め具「切麻(きりぬさ)」の頒布も始めた。本殿では毎朝、「朝拝(ちょうはい)」として神職やみこが一般参拝者と一緒に「大祓詞(おおはらえことば)」を唱え健やかな1日を願う「大祓詞奏上会」も行っている。
この日、両親を連れて参拝に来ていた地元女性は「毎年、両親と共に参拝に来ている。天気も良かったので良かった。茅の輪の御朱印もお願いした。家族みんなで元気に過ごしたい」と話す。
みこの川口涼香さんは「茅の輪くぐりで、お参りされる方の不安を少しでも取りのぞけたら」と呼び掛ける。
朝拝時間は8時15分~8時30分。6月30日まで。「大祓式」は6月30日。