周南市の湯野温泉旅館組合は6月2日、市を拠点に活動する山口銀行の女子ハンドボールチーム「YMGUTS(ワイエムガッツ)」と地域連携協定を結び、湯野観光PR大使に任命した。
新型コロナウイルス第4波の影響もあり、依然として厳しい状況が続く湯野温泉。アフターコロナを見据えた誘客と魅力発信への協力と、古くから湯治場として栄えてきた同温泉で、選手らの疲労回復をサポートできればと連携協定を締結した。
任命式では、同旅館組合理事の西田宏次朗さんから、YMGUTSの東佑三監督と岡田あずさキャプテンにそれぞれ観光PR大使の任命書と同温泉の無料入泉パスが手渡された。
同温泉の泉質は弱放射能アルカリ性硫黄温泉で、自然治癒力や免疫力の向上、新陳代謝の促進などの効能を持つ疲労回復や美肌の湯としても人気を持つ。今後は、観光PRのほか、選手の意見を取り入れ、アスリート向けの食事プランやスポーツ団体の合宿プランなどの共同開発も行う予定。
東監督は「日々の仕事や練習、試合でたまった疲れを癒やすためにも、温泉を活用していきたい。SNSでの発信はもちろん、大会やイベントなどを通じ、スポーツ界に積極的に泉質の良さをアピールできれば」と話す。岡田キャプテンは「周南市で活動するチームとして、一緒に地域を盛り上げる役目を頂き、とても光栄。女子チームということもあり、美肌効果にも期待したい」と笑顔を見せた。
この日は、同組合とジェラート専門店「ジェラテリア クラキチ」(周南市銀南街)が共同開発した湯野産の自然薯(じねんじょ)、大津島産のスダイダイを使ったジェラートの発表もあった。スダイダイのピールをアクセントにしたチョコレートジェラートと、「自然薯かりんとう」をクランチし、食感を楽しんでもらえるようにし、ミルクベースに自然薯やクリームチーズ、ホワイトチョコレートを加えた自然薯ジェラートの2種類。
店主の藤井蔵吉さんは「苦労もしたが、素材の特徴を生かしたジェラートに仕上がった。ぜひ湯上がりに食べてほしい」と話す。
価格は300円。湯野温泉の紫水園、芳山園、国民宿舎湯野荘で販売する。