東京2020パラリンピックの「採火式」が8月16日、周南市役所玄関前ピロティで行われた。
山口県内19市町で12日から16日にかけて採火した各市町の火を「山口県の火」として一つに集め、東京に送り出す同企画。
周南市では、障がい者スポーツに取り組む7人が、木の棒を回転させ摩擦熱で火を起こす「まいぎり式」での採火に挑戦。連日続いた大雨による湿度の影響もあり苦戦したが、式典に集まった関係者らの声援を受けながら、30分かけて火起こしに成功。陸上競技で全国大会に9回の出場経験を持つ石井靖浩選手がトーチに火をともし、ランタンに点火した。
石井選手は「なかなか火がつかず、試合のようにヒートアップした。緊張したけど、成功して満足している」と笑顔で話した。
同日、光市の総合福祉センター「あいぱーく光」でも採火式が行われ、会場では、障がい者らで作るダンスチームのパフォーマンスが披露された。下松市は、14日に採火式を予定していたが豪雨により式典は中止に。凹面鏡を使って事前に採火した火を「下松市の火」とした。
山口県庁で予定されていた「集火(しゅうか)」行事は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で式典は中止となったが、16日に関係者のみで行われ「山口県の火」として東京に送り出した。47都道府県の火は一つにまとめられ、24日から始まる東京2020パラリンピックの聖火としてともされる。