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下松市防災士協会が独自に開発した防災ゲームを市に寄贈 コロナ禍下を想定

防災ゲームの説明をする牧野さん

防災ゲームの説明をする牧野さん

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 下松市防災士協会の役員らが10月20日、下松市役所を訪れ、独自に開発した避難所運営シミュレーションゲーム「防災ゲームESG」を寄贈した。

避難所運営シミュレーションゲーム「防災ゲームESG」

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 新型コロナ禍など感染症対策を考慮しながら避難所の運営をシミュレーションするゲーム。縦60センチ、横40センチのボードに描かれた架空の小学校を舞台に、進行表に書かれている70項目の指示に従いながら、避難者や避難設備をかたどった樹脂製ピースを配置する。昨年8月に開発を始め、改良を繰り返しながら1年をかけて完成させた。

 ゲームは1セットにつき5人~7人で行う。最初に避難場所となる体育館内にソーシャルディスタンスを確保しながらパーテーションを配置。次々と避難してくる高齢者や家族連れ、外国人、車いす利用者らを適切な場所に誘導する。途中、救援物資の到着や食事の配給、発熱した避難者の対応など、メンバーで話し合いながらクリアしていく。所要時間は50分~75分。

 ゲーム製作は、同協会副会長の牧野和央さんが担当。使用する樹脂製ピースは1セットにつき110個。牧野さんの自宅に設置する3Dプリンターを使い、20セットを製作した。各ピースには、磁石が組み込まれており、垂直に掲げシミュレーション結果を発表することができるなど工夫を凝らす。

 牧野さんは「コロナ禍となり避難所の運営方法が大きく変化したことがきっかけ。100分の1スケールのボードやピース使うことで、距離感や状況が把握しやすい。子どもから大人まで、みんなが利用できる防災ゲームを目指した」と話す。

 今治正明会長は「災害時にパニックにならないためにも、ゲームで訓練しておくことが重要。自治会や学校などに貸し出し、防災意識を高めていきたい」と話す。

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