下松小学校と豊井小学校の5年生129人が笠戸島にある造船所「新笠戸ドック」を見学する「ものづくりのまち下松工場見学会」が11月19日、行われた。
地元小学生に地域産業について学んでもらい、郷土への愛着と誇りを持ってもらおうと下松市が企画した。
1918(大正7)年創業の新笠戸ドッグは、年間7~9隻の貨物船を製造する新造船部門と、年間50隻の船を修理・検査する修繕船部門の2部門を持ち、現在約650人が働いている。
児童たちはこの日、下松小学校で造船業の概要と船ができるまでの流れを映像で学習した後、バスで造船所に移動。新造船用の5号ドックにある完成したばかりの全長200メートル、幅32メートル、深さ19メートルのバラ積み貨物船を見学した。積載量は64000トンで、新笠戸ドックスタッフは、山口県の年間小麦消費量を一度に運べる船であることを説明すると、児童たちは驚きの声を上げていた。そのほか、船のパーツとなる「ブロック」と呼ばれる大きな鉄のかたまりや、大型クレーン、点検修理中の自動車運搬船などの説明を受けた。
下松小学校の女子児童は「普段は海に浮かんでいる船を、遠くから見ていたので、こんなに大きいとは思わなかった。大きな船が水に浮かんでいく様子も見てみたかった」と話していた。