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徳山動物園に「アジアの熱帯雨林ゾーン」 ゾウのプールやマレーグマの空中渡り廊下も

マレーグマの雌マーヤをガラス越しに見入る子どもら

マレーグマの雌マーヤをガラス越しに見入る子どもら

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 徳山動物園(周南市徳山)南園に11月23日、新エリア「アジアの熱帯雨林ゾーン」がオープンした。

プールへ入るゾウをガラス越しに見守る来場者

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 2013(平成25)年から大規模リニューアルを進める同園。第5弾のリニューアルとして、ゾウプールを含むゾウ屋外飼育場、マレーグマ舎、爬虫(はちゅう)類館、コツメカワウソ飼育場、ヤマアラシ飼育場などを公開した。敷地面積は4000平方メートル。各施設では、動物が実際に生息する環境を再現しており、来場者が自然の大切さを学びながら間近で観察することができるよう工夫しているという。

 ゾウエリアには、2019(平成31)年にオープンした新ゾウ舎に加え、深さ1.6メートルのゾウプールを含む群れ飼育屋外飼育場810平方メートルを整備。ゾウエリア全体で3210平方メートルと国内最大規模の広さとなった。強化ガラス製のビュースポットからは、夏場水浴びをするゾウの姿を見ることができる。

 マレーグマ舎には、大パドックと小パドックに分かれ、その間をつなぐ高さ3メートル空中渡り廊下を設置。マレーグマの雌マーヤが擬木を登り行き来する姿を観覧できる。広さは約128平方メートルと、約2.5倍の広さになった。

 コツメカワウソの泳ぐ姿が見られる2段式の水槽「コツメカワウソの飼育場」や、爬虫類とその生息地の環境を再現し展示した爬虫類館「熱帯いきもの館 太陽と水の森」、インドタテガミヤマアラシの家族5頭をガラス越しに観察できる「ヤマアラシ飼育場」などもある。

 同動物園によると、11月23日の来場者は3676人。多くの家族連れでにぎわった。園路には、「記念缶バッジ」を求める人々や、爬虫類館へ入場を待つ人々で長蛇の列ができた。

 周南市から親子で来たという児童は「マーヤの部屋が今までより広くなり、木登りもできるようになってとてもうれしそう」と笑顔を見せていた。

 徳山動物園職員の手島寿夫さんは「アジアの熱帯雨林に住む動物たちが自由に生き生きと遊んでいる様子をみながら、自然の大切さに気付いてもらえたら。徳山動物園の魅力が増していったと思う。県内外から多くの人にお越しいただき、何度も楽しんでもらえたら」と呼び掛ける。

 開園時間は9時~16時30分。入園料は、大人=600円、学生=300円。火曜休園。

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