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周南・徳山海保の潜水士が懸垂記録でギネス認定 市長に懸垂披露も

懸垂でギネスを記録した安達さんと藤井周南市長

懸垂でギネスを記録した安達さんと藤井周南市長

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 順手懸垂で651回を達成し、ギネス世界記録に認定された周南市出身の潜水士・安達健太さんが6月3日、周南市役所を訪れ、藤井律子周南市長に喜びを報告した。

藤井市長に懸垂を披露する安達さん

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 安達さんは、徳山海上保安部(周南市那智町)の巡視船「くろかみ」に勤務する三等海上保安正。今年3月、鉄棒に一度ぶら下がったまま15秒以内に最低1回は懸垂するなどのルールのもと、ギネス認定に挑戦。ギネス側が提示した530回の連続懸垂回数を超える651回の懸垂を行い、ギネス世界記録に認定された。

 高校生の時、テレビドラマ「海猿(うみざる)」に感銘を受け潜水士を目指したという安達さん。2012(平成24)年、海上保安官の選抜試験に合格し、2カ月の研修期間を経て、憧れの潜水士となった。

 安達さんは海上保安学校生当時、体力検定で懸垂を12回しかできず、悔しい思いをしたという。その悔しさをばねに、フォームを見直し苦手を克服。手っ取り早く上半身が鍛えられると、業務の合間をぬい船上などでトレーニングを続けたという。

 昨年6月には220回の自己新記録を更新。世界を意識するようになり、調べたところ韓国人選手の連続懸垂(逆手)ギネス記録が612回と知り、一時はあきらめかけたが、昨年9月430回を突破。今年3月4日、1時間27分かけギネス記録を更新した。

 安達さんは藤井市長に経緯を報告した後、懸垂を披露。安達さんは「市長に懸垂も見ていただき光栄。緊張もあり、いつもより早く乳酸がたまってしまった」とほほ笑む。藤井市長は「改めて651回のすごさが伝わった。周南市出身の若い人たちが頑張る姿を見られてうれしい。海の仕事は大変だと思うが、安全に気を付けて頑張ってほしい」とエールを送った。

 潜水士になり10年目の今年4月、徳山海上保安部に配属が決まり、9年ぶりの帰郷となった安達さんは「地元に、いいお土産ができてよかった。これからもいろんなことに挑戦し、周りの人に元気を与えられる存在になりたい」と話す。

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