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周南・粭島でトラフグの放流 はえ縄漁法発祥の地に「大きくなって帰ってきてね」

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 鼓南小学校(周南市大島)の児童らが7月8日、フグのはえ縄漁法発祥地で知られる粭島(すくもじま)の海岸でトラフグの稚魚の放流を行った。

バケツには体長12~15センチのトラフグの稚魚

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 地元漁協や市が、1983(昭和58)年から続けるトラフグの資源増殖を目的とした放流事業。明治時代に始まり、現在も各地で行われるフグのはえ縄漁法の発祥の地であり、その功績を伝えようと地元の子どもたちも、1996(平成8)年から放流に参加している。

 放流イベントには、鼓南小学校の児童10人と鼓南中学校生5人、学校や漁業関係者ら約30人が参加。子どもたちは砂浜のごみ拾いをした後、波打ち際でバケツに入った体長12センチ~15センチの稚魚を「大きくなって帰ってきてね」と声をかけながら放流した。

 放流したトラフグは、下松市栽培漁業センター(下松市笠戸島)が中間育成をした約2000匹。今年の冬には約30センチ500~600グラム、5年後には約50センチ3キログラムまで成長することが見込まれる。

 6年生の徳差海さんは「フグを触ったらざらざらしていた。今日放流したフグが鼓南の海に戻ってくるのが楽しみ。これからも海を汚さないように守っていきたい」と話す。

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