周南公立大学(周南市学園台)が9月1日、地元企業などとDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進する拠点として「地域DX教育研究センター」を同大学内に設置した。
「デジタルトランスフォーメーション」は、デジタル技術を活用し組織やビジネスモデル、人々の生活スタイルに変革をもたらすこと。
「地域DX教育研究センター」は再来年4月に予定する情報科学部の新設に先駆け、地域におけるDX教育の普及や企業との連携による研究力の強化を目指そうと設置。地域の企業や行政機関などに対し、DX化に向けたアドバイスや共同研究などを行う。
センターでは、基礎研究・共同研究部門とDX推進・教育部門と分かれ、研究員は、同大学の教員や地元企業などから客員研究員として受け入れる。
開所式には、同大学の高田隆学長やセンター長を務める木島正明さんなど関係者が出席した。高田学長は「センターが周南圏域の方々と協働することで地域の発展につながることを願う」と話す。
木島センター長は「どんな小さな問題でも、データを取得し、統計的に分析することで課題解決につながる。DX化を通じて、市民の皆さまが抱えている課題を解決していきたい。そのためにも、シンポジウムやセミナー、出前講義などを通じて、DX化の重要性について広めていきたい」と意気込む。「来春には、徳山駅周辺にサテライト・オフィスを設置する予定」とも。