山口県が独自に開発したリンドウ「西京の白露(しらつゆ)」を使ったフラワーアレンジメント教室が9月29日、JA山口県周南統括本部(下松市西柳2)で開催された。主催はJA山口県周南統括本部と周南地域地産・地消推進協議会。
リンドウ 西京の白露(しらつゆ)を使ったフラワーアレンジメント(藤本さん作)
同リンドウは、県農林総合技術センターが開発するオリジナルリンドウ「西京シリーズ」5種の一つで、昨年登録された新しい品種。白い花の先端が青く縁取られた色合いで、花付きがよくボリューム感があるのが特徴。周南統括本部花き生産部会リンドウグループに所属する農家14人が、6月中旬から10月の上旬にかけ、周南市北部の冷涼な気候を生かして、西京シリーズを生産している。栽培面積は56アールで、約7万本の出荷を予定する。
講師は、生花店「konohanaya(コノハナヤ)」(周南市上遠石町2)の店主・藤本香織さんが担当した。アレンジメントには、西京の白露のほか、ガーベラ、カーネーション、スプレーバラなども用意した。藤本さんは参加者たちに「鮮やかな青に白が混ざる西京の白露は、明るくアレンジメントに使いやすい。高さがあるリンドウを主役に、周りにピンクの花を添えることでまとまりが出る」とアドバイス。参加した9人は、思い思いにアレンジメントを楽しんでいた。
山口県周南農林水産事務所の森実希さんは「お供え物としてのイメージがあるリンドウだが、カジュアルなアレンジでご家庭に飾っても映えると思う。この季節、県内でも多く流通しているので、お近くの生花店で手に取ってほしい」と話す。