フーセンガムを使った口腔トレーニングの効果測定会が12月13日、徳山めぐみ幼稚園(周南市弥生町2)で行われた。
山口県や県歯科医師会、菓子メーカー「ロッテ」などが、口腔衛生意識の向上を通じ健康寿命の延伸を目指す「健口スマイル推進事業」の一環。
同園に通う5~6歳の園児63人は10月から2カ月間、フーセンガムをかんで膨らませるトレーニングを行った。同歯科医師会の小山茂幸会長は「フーセンガムを使ったトレーニングは、かむ、舌を動かす、口をしっかり閉じるなど口腔機能の発達に必要な要素が多く含まれ、子どもたちが楽しみながら実践できる」と話す。
この日は、園児55人に、吹き戻しを使ったテスト、かむと色が変化するガムを使った咀嚼(そしゃく)チェック、フーセンガムを膨らませるテストで口周りの筋肉の発達状況を測定した。フーセンガムテストでは、トレーニング前ガムを膨らませることができたのが5人で、トレーニング後は35人が膨らませることができた。
村田佳奈園長は「かむ力が付いたことで、お昼ご飯を完食するのが早くなったり、口がポカンと空いている子が少なくなったりと顕著に効果が表れて驚いた。これからもしっかりかむことや口を閉じて食べることの大切さを意識付けしていきたい」と話す。