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徳山下松港で地元小学生が岸壁延伸工事現場見学

船に乗り込み、沖合に停泊する起重機船「海翔」を見学する児童

船に乗り込み、沖合に停泊する起重機船「海翔」を見学する児童

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 下松市立東陽小学校(下松市東陽4)児童が1月20日、徳山下松港の岸壁延伸工事に使われる巨大構造物・ケーソンと、それを持ち上げ運ぶ起重機船(クレーン船)を見学した。

ドローンで撮影したクレーン船とケーソン(宇部港湾・空港整備事務所提供)

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 国土交通省中国地方整備局宇部港湾・空港整備事務所が、子どもたちに港湾の仕事やインフラ整備に興味を持ってもらおうと企画した。同工事は、徳山下松港国際物流ターミナル整備事業の一環として、同港徳山地区に船長300メートルの大型貨物船が接岸できるよう岸壁の延伸を行う。

 ケーソンは、鉄筋コンクリート製の箱状の構造物で岸壁本体に使用される。下松第一ふ頭で造られたケーソン4つを起重機船で同港徳山地区に運び設置する。最も大きいものは長さ18メートル、横幅17メートル、高さ16.5メートルで、重さは約2000トン。

 この日は東陽小学校の5年生35人が参加。同職員から工事の概要やケーソンについて説明を受けた後、思い出づくりにと、イラストなどをスプレーでケーソンに吹き付け楽しんだ。その後、児童は船に乗り込み、沖合に停泊する起重機船「海翔」を見学した。「海翔」の吊り上げ荷重は日本最大の4100トンで、高さ120メートルまで持ち上げることができる。

 見学を終えた児童たちは「ケーソンもクレーン船も近くで見るとすごく大きくて迫力がある。こんな重くて大きな塊を持ち上げるクレーン船に驚いたけど、港の完成した後に来る大きな船も楽しみ」と話していた。

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