周南市大道理の鹿野地(かのじ)地区で現在、シバザクラが見頃を迎えようとしている。
同地区の住民らでつくる大道理地域百笑倶楽部では2009年から、棚田の斜面の雑草対策として約1万平方メートルの敷地に約10万株のシバザクラを植えている。2011年からは地域おこしの一環として開花時期に合わせ「大道理芝桜まつり」を開いている。
祭り期間中は、同地区で漫画家活動する「大道理まんが村」の紹介パネル展示、うどんやさくら大福を販売する売店を出店する。今年は4万人の来場者を見込む。
4月15日現在6分咲き。一帯に広がるピンク、赤、紫、白色のシバザクラを一目見ようと家族連れなど多くの人で賑(にぎ)わっている。
同倶楽部の兼平好会長は「チューリップを植えたり、水車を作ったりと、地域の人たちが自主的に、それぞれができるおもてなしを用意している。会場を訪れ、雰囲気を楽しんでほしい」と話す。「サクラと同様、今年は約一週間開花が遅れた。今週末には見頃を迎え、ゴールデンウィーク中も楽しめるのでは」とも。
「大道理芝桜まつり」は4月2日~30日の予定(開花状況により延長あり)。同倶楽部では、初回来場時に管理費の一部としてとして緑化協力金200円の寄付を呼び掛けている。