光市在住の写真家・宮本剛さんの初監督映画「溶けてゆく頃に」の上映会が6月4日、「テアトル徳山I」(周南市銀座2)で開催される。
これまで商業写真のカメラマンとして活動してきた宮本さん。10年前に映画製作のワークショップに参加したことをきっかけに映像カメラマンとして活動をスタート。下松市で撮影された長澤雅彦監督の映画「恋」や「くだまつの三姉妹」、昨年全国公開された「凪の島」などで撮影スタッフとして参加。昨年4月に「基礎から学び直したい」と上京、映画学校に通い監督業、映像制作について学んだ。同作品は卒業制作となる。
宮本さんの作品「溶けてゆく頃に」は、瀬戸内海に面した街を舞台に平穏な日常を送っていた主人公・千晶(矢島理佐さん)の、恋人との別れや、幼い頃に出会った造形作家(松林慎司さん)との再会などを通して、繊細な人間関係と揺れ動く感情を描く。作品時間は35分。今年2月に下松市や周南市、光市で撮影した。
上映会は「日曜日の短編映画祭」として、映画学校同期の友塚結仁さんの監督作品「Team その子」、広井龍さんの監督作品「A/partment」、鄭佳奈さんの監督作品「腹痛」、飯島勝大さんの監督作品「うつろい」、宮本さんの友人で映像作家フルタヨウスケさんの監督作品「GOZU/牛頭天王祭」の5作品も同時上映する。
宮本さんは「撮影で多くの皆さんに協力いただいた感謝と完成の報告を兼ねての上映会となる。映画は見るのも楽しいが、作るのはもっと楽しかった。上映会に参加していただき、自分も映画を作ってみたいと感じてもらえたらうれしい」と話す。
13時開場。上映は13時30分~18時30分。宮本さんの監督作品は最初と最後に上映する。定員は180人。入場無料(投げ銭制)。