「Cafe畦道(カフェ あぜみち)」が周南市鹿野大潮にオープンして1カ月がたった。
店主は鹿野地区出身で83歳の福田省三郎さん。福田さんはこれまで約50年間、広島でアパレル店を経営してきた。帰省の際、空き家となり崩れかけた実家を目にし、家族の憩いの場として再生させようと一念発起。11年かけ自ら改修した。弟の手を借りながら約150坪の庭も整えた。2020年にオープンガーデンイベントへ参加したことをきっかけに、訪れる人にコーヒーを提供できたらとカフェを出店した。店名は、実家が田んぼのあぜ道に囲まれ、近所から「あぜ道の家の福田さん」と呼ばれていたことから名付けた。
席数は、テーブル席12席、小上がり席2席。店内には、観葉植物や知人から譲り受けたという木製の家具を配置し、窓からは鹿野の自然が見渡せる。各テーブルには、「80代の店主が入れるコーヒーです」と添えたイラスト付きメッセージカードを飾る。
メニューは、アイスクリームとジャム、クリームを添えたワッフル、ケーキ(以上400円)、ケーキとワッフルセット、ピザ(以上700円)をそろえる。
飲み物は、ブレンドコーヒー、アイスコーヒー、紅茶(以上450円)、オレンジジュース、マンゴージュース、ジンジャーエール(以上400円)を用意する。
福田さんは「オープンして1カ月、右往左往するばかり。その分、皆さんにゆっくりしていただいている。のんびりとコーヒーを飲みながら鹿野の自然を満喫してもらえたら」と話す。
営業時間は金曜・土曜・日曜・祝日=10時~16時。