合同会社「Ring's(リングス)」が2月1日、自社開発したウェブアプリ「社長の顔」の運用を始めた。
周南公立大学の「起業部」に所属する部員7人が昨年6月に立ち上げた同社。企業理念に「すべての学生に多くの挑戦を」を掲げ、学生が選択肢を多く持てる社会の構築を目指し、ウェブアプリの提供や、4月頭にオープンする大学新校舎のカフェ「TIEERA(ティエラ)」の運営を行う。
学生と地元企業をつなげるため開発したというウェブアプリ「社長の顔」では、クライアント企業の、バイトやインターン情報、求人情報、会社紹介動画などを発信する。学生の関心が大企業に集まる中、学生の視点で地元中小企業を取材し、企業の魅力や社長のキャラクターが伝わるよう発信することで、地元企業への就職率や卒業後の定住率のアップを目指す。同アプリに登録した学生は、運営するカフェの割引サービスを受けることもできる。
企業の利用金額は月3万円~。動画の配信本数や学生へのDM機能が異なる3プランを用意する。現在3社と契約し、3月からは新たに6社にサービスを提供するという。
同社代表社員で周南公立大学福祉情報学部3年生の松添栞士郎さんは「周りにもアルバイト探しで困っている学生は多い。地元企業の認知度を上げると同時に学生支援にもつながる。企業と学生、地域がつながるコミュニケーションツールとして多くの人に活用してほしい」と話す。