クサフグの産卵観察会が6月17日、光市室積の鼓ケ浦海岸で行われた。主催は光市教育委員会。
クサフグ産卵地として県の天然記念物に指定される光市室積の鼓ケ浦海岸
クサフグ産卵地として県天然記念物に指定されている同海岸。市教育委員会によると、毎年5月中旬から7月上旬に室積半島の南側、杵崎鼻から赤崎鼻にかけての沿岸でクサフグの集団産卵が観察できるという。最盛期は、5月下旬から6月中旬にかけての新月または満月前の中潮の日。今年は、6月3日・4日・17日・18日の4日間を産卵推定日としていたが、3日・4日は産卵を確認できなかった。
例年に比べ13日遅い梅雨入りとなったこの日の産卵観察会には、近隣の小学生や家族連れなど20人が参加した。推定時間の15時過ぎにクサフグが波打ち際に現れ、30分間で約50匹のクサフグがバシャバシャと水しぶきを上げながら産卵した。
市教育委員会職員の河原剛さんは「50匹と少なかったが、子どもたちにクサフグの産卵を見せられてホッとしている」と笑顔を見せていた。