新南陽・徳山・下松・光の4商工会議所で組織する周南地域商工会議所が今年も、「産業観光ツアー 夏休み親子教室」を開く。
2005(平成17)年から毎年開催している同ツアー。国内有数のコンビナート地帯として知られる周南地域には、化学や鉄鋼、エネルギー、鉄道車両製造、食品などの工場が立地している。小学4年生から中学3年生の児童・学生とその保護者を対象に、地域の企業へ見学・体験できるツアーを用意し、産業活動や歴史を学んでもらう。
今年は16コースを用意。わら細工やみそづくり体験を行う「体験コース」、水素ステーションを巡る「水素エネルギー学習コース」、徳山港クルーズと港の周辺を回る「港コース」などを用意する。新たに、東ソー関連会社見学と徳山港クルーズのコースを加えたほか、コロナ禍で一時中止していた山口放送やカンロひかり工場の見学コースを再開する。
見学してもらう企業・施設を合わせると、トクヤマ、出光興産、ENEOSなどの石油・化学工場をはじめ、東洋鋼鈑、日鉄テンレス、日立製作所、シマヤなど34社に及ぶ。
新南陽商工会議所の片山恵子さんは「毎年試行錯誤しながら企画を練っている。和紙作りやこんにゃくづくりなど、なかなか家では体験できないコースもあるので、夏休みの思い出作りに親子で参加してもらえたら」と呼びかける。
現在、参加する親子ペアを募集している。1ペア当たりの参加費は4,900円~で、定員は10ペア(20人)~20ペア(40人)。申し込みは新南陽商工会議所がホームページで受け付ける。6月30日まで。応募者多数の場合は抽選となる。