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周南公立大と社会人チームが連携 スポーツの力で地域活性化プロジェクト

プロジェクトを進める関係者

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 周南公立大学(周南市学園台)が8月5日、地元社会人スポーツ2チームと連携した「スポーツの力で地域活性化プロジェクト」を発足した。

プロジェクト発足の記者会見の様子

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 同大学、山口銀行(下関市竹崎町4)の職員で作る社会人ハンドボールチーム「YMGUTS(ワイエムガッツ)」、西京銀行(周南市平和通1)の行職で作る社会人バドミントンチーム「ACT SAIKYO(アクトサイキョウ)」の3者が、地域スポーツ振興と地域活性化を目的に立ち上げた同プロジェクト。

 YMGUTSとACT SAIKYOはそれぞれの競技力向上を図りながら、周南エリアを拠点にスポーツの地域コミュニティーの形成を目指し、大学生が社会人スポーツの企画運営に携わることで人材育成、学びの場を提供する。取り組みは、中学校部活動の地域移行サポート、大学生のスポーツ指導員研修会、湯野温泉でのスポーツ体験教室、中心市街地での交流イベントなどを計画している。

 この日は周南公立大学大会議室で同プロジェクトの発足会見が行われ、周南公立大学の高田隆理事長、西京銀行の松岡健頭取、山口フィナンシャルグループの椋梨敬介社長、各チームの選手や学生など9人が出席した。

 高田理事長は「国公立大学として数少ないスポーツ部門の独立した学科を持つ周南公立大学と、両チームそれぞれがもつスポーツ資源を活用し、このプロジェクトが地域活性化に貢献できることを願っている」と話す。松岡頭取は「銀行同士、日々切磋琢磨(せっさたくま)しているが、地域活性化に向けて協力しあい、助け合いの輪を広げていきたい」、椋梨社長は「周南エリアだけにとどまらず、同じ社会課題を抱える山口県内各地、福岡、広島に広がる先進的な事例になる」と期待を寄せる。

 周南公立大学経済学部4年でバドミントン部主将の江見乃羽さんは「地域の方々にスポーツの楽しさを伝え、女性でも気軽にスポーツに関われる環境を作りたい。このプロジェクトを通じてトップアスリートから多くを学びながら、自身の成長を目指したい」と話す。

 9月から取り組み第1弾として「しゅうなん・スポーツコミュニティ・プロジェクト」を始動し、大学生が地域の中学生のスポーツ活動を支えるための教育プログラムを進める。YMGUTSとACT SAIKYOは、大学生向けのスポーツ指導員の研修会を行い、地域のスポーツ環境整備に取り組む。

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