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「下松手づくり絵本コンクール」に全国から165作品 「ふきだしおばけ」

「下松手づくり絵本全国コンクール」受賞者の筧ゆうかさん、上田せつこさん、みやざきさくらさんと「下松手づくり絵本の会」主宰の金井道子さん(右から)

「下松手づくり絵本全国コンクール」受賞者の筧ゆうかさん、上田せつこさん、みやざきさくらさんと「下松手づくり絵本の会」主宰の金井道子さん(右から)

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 「第9回下松手づくり絵本全国コンクール」の表彰式が9月25日、市民交流拠点施設「ほしらんどくだまつ」(下松市大手町2)で行なわれた。

「下松手づくり絵本コンクール」入賞作品

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 主催は「下松手づくり絵本の会」。今年で9回目を迎える。同会主宰の金井道子さんが神戸の手づくり絵本コンクールで受賞後、コンクールが終了することを知り、その意志を引き継ぐ形で始めた。今年は全国19都道府県から165作品の応募があり、金井さんは「今年も相手に対する温かさや思いやり、楽しさを感じさせる作品が多く集まった」と喜ぶ。

 大人の部「下松市長賞」は兵庫県神戸市の上田せつこさん、筧ゆうかさんの「ふきだしおばけ」、子どもの部「山口県こども大賞」は神奈川県横浜市の小学4年生みやざきさくらさんの「おねえちゃんとおとうと」が、それぞれ受賞した。改めて2組には実際に印刷した絵本50冊が賞品として授与され、さらに同会から市内の小学校や山口県内の図書館などに寄贈される。

 「ふきだしおばけ」は、少年のもとに現れた吹き出しの形をしたお化けを通じて「自分が発する言葉で小さな幸せがたくさん集まり、自分だけでなく、周りも幸せになる」ことを学ぶ話。上田さんと筧さんは親子で、絵を上田さんが、ストーリーは2人で作り上げた。

 「おねえちゃんとおとうと」は、一人っ子の「りさちゃん」に待望の弟が誕生する。なかなか思うようにならないが、ある出来事をきっかけに改めて弟がいる楽しさを感じるストーリー。みやざきさんの実体験を絵本にしたという。審査委員長の江口雄二さんは「お姉ちゃんと弟のほほ笑ましい生活ぶりがしっかり絵本に表現されている。たくさんの子どもたちに読んでほしい」という。

 その他の受賞作品は、下松市教育長賞として大人の部に大阪府の箕輪睦さんの「つゆぞら」、子どもの部に滋賀県守山の小学6年生、横山桜子さん「ミケの悩み」、布絵本の部に北海道石狩市の絵本サークル「布の絵本にじ」の「やっぱりいしかりなべだべさぁ」、しかけ絵本の部青森県黒石市のいわさきまりこさんの「にじ」が、団体賞として宮崎市立生目台中学校が、それぞれ選ばれた。

 受賞作品展が9月30日~10月10日、ザ・モール周南2階のくだまつ観光・産業交流センター(下松市中央町)で開催され閲覧することができる。

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