周南市自動運転EVバス実証実験の出発式が10月25日、周南市役所で行われた。
山口県と周南市が連携し、国の補助を受け行う実証実験。自動運転技術を活用し持続可能なバスサービスの構築を目指し、住みやすく活気ある街づくりを推進しようと実施する。使用車両は、「マクニカ」(横浜市)が提供するGAMA社製の「EVO」で、時速20キロ未満で走行する。安全のために運転手が同乗する部分自動運転の「レベル2」で行われる。
運転区間は、JR徳山駅から徳山動物園の公道約4キロ。往路は市役所前、美術館前に、復路は、徳山高校向かい、市役所向かいに停留所を設置する。運賃は無料。
出発式には、村岡嗣政山口県知事、藤井律子周南市長、マクニカ原一将社長など34人が出席。その後、周南市役所から徳山駅前までの1.5キロのコースで試乗体験が行われた。村岡知事は「ハンドルもアクセルもブレーキもないバスに初めて乗り、非常にスムーズな動きに驚いた。将来的には無人運転の『レベル4』を目指し、県全域に広げていきたい」と話す。藤井市長は「これまで見たことのない車が走っていることに関心を持っていただき、ゆっくりだなと思われても、温かい目で見守りながら受け入れてほしい」と話した。
運行期間は11月1日~12月20日。毎日9時~16時台、1時間に1本ずつ運行する。定員は9人。日曜~火曜は予約不要で先着順に乗車可能、水曜~土曜は事前予約した人が優先的に乗車できる。予約はウェブサイトで受け付ける。