周南市が1月12日、「令和6年度周南市二十歳の記念式典」に合わせて「旧市長公舎」(周南市慶万町3)の無料開放を行った。
式典参加者とその同行者を対象に、初の試みとして行った無料開放。当日は、二十歳を迎える振り袖姿の対象者やその家族など16組54人が訪れ、イギリスのチューダー様式の洋館の前や、床の間のある10畳の和室などで撮影を行った。
徳山工業高等専門学校5年生2人は「建築を学んでいて、近代文化遺産には興味がある。風情がある建物だと思い、記念写真を撮ろうと思った」「資格を取って、就職先で頼りにされる存在になりたい」と笑顔を見せていた。
1926(大正15)年に海軍燃料廠(しょう)の廠長官舎として建てられた同建物は、洋館部分と和館部分を併せ持つ木造瓦葺(かわらぶき)の平屋で、大正時代を代表する和洋折衷の造りが特徴。2008(平成20)年に国の登録有形文化財に指定された。現在は小規模イベントや撮影会などの会場として一般向けに有料で貸し出しを行っている。