
「恋ヶ浜クナイパーク(恋ヶ浜緑地公園)(下松市東豊井)で3月14日、同施設の完成見学会が行われた。
老朽化や安全面の課題を受け、豊井地区のまちづくりの一環として再整備された同施設。総敷地面積は約5.1万平方メートルで、今回は遊具広場や管理棟、駐車場など、約2万平方メートルを整備した。総事業費は約6億4,000万円。建設会社「九内」(周南市橋本町1)がネーミングライツ契約を結び「恋ヶ浜クナイパーク」の名称で3月23日にリニューアルオープンする。
公園内は多様な利用者が安心して遊べるインクルーシブ設計が特徴。遊具広場は、海の景観をイメージしたデザインを取り入れ、対象年齢ごとにエリアを分けた。
「くだまるランド」(1~3歳向け)には砂場やボール渡りの遊具などを設置。「ようじエリア」(3~6歳向け)では、フグのトランポリンやすべり台、音の遊具、タコのブランコなどを配置。「じどうエリア」(6~12歳向け)には、回転すべり台や笠戸大橋をモチーフにした渡り遊具、車いすで昇降できるスロープを備えた複合遊具「ものづくりの塔」を設置した。中を上って遊ぶこともできる「反り返りながら走る列車」をイメージしたアーチ状の遊具もある。
この日の見学会には、田布施総合支援学校や周南総合支援学校の児童・教員、福祉関係者などが招待された。遊具広場では、障害のある子どもたちが傾斜のある遊具を工夫して登ったり、音が鳴る仕掛けに手を伸ばしたりしながら遊ぶ様子が見られた。
田布施総合支援学校の教員は「のびのびと遊べる公園ができたことがうれしい。いろいろな配慮や工夫がされて、利用しやすくなっている」と話す。
オープン初日の3月23日は10時からセレモニーを行い、10時30分から公園を一般開放する。当日は、キッチンカー出店や、公式キャラクター「くだまる」も来場し記念撮影に対応する予定。