
器や日用品を扱うセレクトショップ「イトト商店」(光市室積3)が5月23日、海商通りにオープンした。
店主は柳井市出身の山近満代さん。10年前、鳥取で「民藝(みんげい)品」に出合い、手仕事品に込められた機能性と美しさに引かれたという。「暮らしに携わる良い物をもっと多くの人に知ってもらいたい」という思いから、開業を決めた。
店舗は、築約180年の個人宅の一室。かつてギャラリーとして使われていた約5坪半の空間を改装し、落ち着いた雰囲気に仕上げた。店内には、陶器や真ちゅうアクセサリー、今治タオルなど、暮らしの中で使うアイテムが並ぶ。
取り扱う商品は、国造焼(鳥取県)、波佐見焼「マルヒロ」(長崎県)、萩焼「大屋窯」(萩市)の陶器をはじめ、「木村硝子(ガラス)店」(東京都)のグラス、今治タオルブランド「コンテックス」(愛媛県)の製品、アクセサリー作家「木葉木(このはのこ)」による真ちゅうを使った指輪やイヤーカフなど。
屋号の「イトト」は、人と人、物や文化のつながりを糸に見立てた造語。山近さんは「好きな器や肌触りの良いタオル、気に入ったアクセサリーで日常が少し楽しくなる。そうした『日用の美』を伝えていきたい。室積の街並みを楽しみながら、ふらっと立ち寄れるような場所にしたい」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜定休。