
貴船神社夏祭りが7月20日、周南市粭島の神社周辺と粭島沖で行われた。
約300年続く、海上安全と豊漁を祈願する神事。伝馬船と神輿(みこし)がそろって海を渡る姿は、粭島の夏の風物詩として地域に根付いている。
神輿渡御(とぎょ)では、身を清めた白装束の男衆約40人が神輿を担ぎ、「チョーサヨー」の勇ましい掛け声とともに、首まで海に浸かりながら約500メートル沖の御旅所(おたびしょ)を目指して進んだ。
神輿を先導する伝馬船では、船首・船尾の踊り手が「ポンデン踊り」「櫂(かい)踊り」を舞い、漕ぎ手たちは掛け声をそろえ唄いながら船を進めた。
沿岸には多くの見物客やカメラ愛好家の姿も見られ、真夏の青空の下、地域に息づく勇壮な神事が写真に収められていた。