周南公立大学(周南市学園台)が9月10日、2026年4月に情報系専門職大学院を開設すると発表した。
設置するのは「大学院情報科学研究科 応用情報科学専攻(専門職)」で、8月29日付で文部科学省の認可を受けた。専門職大学院は大学院の一種で、実務能力を持つ高度専門職業人を養成する教育機関。同大学院ではデータサイエンスや情報エンジニアリングに特化し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する人材や情報活用の専門職を育成する。
情報系の専門職大学院の設置は国内4例目で、西日本の公立大学では初となる。企業や自治体と連携し、現実の課題を研究テーマに取り組むことで、地域のDX推進や人材不足の解消につなげる狙い。
カリキュラムは社会人が学びやすいよう夕夜間開講、ハイフレックス型(対面×オンライン)、クオーター制を導入。課題解決型学習(PBL)やケーススタディーを取り入れ、実践的かつ集中的に学べる。標準履修は2年だが、3~4年の長期履修も可能とし、リスキリング需要にも応える。
高田隆学長は「地域の既存産業にDXを取り入れることで強みをさらに生かし、発展につなげたい。情報・ITを基盤に新しい事業が始まることも期待し、地域の力を活性化できれば」と話した。
定員は1学年15人(収容定員30人)。説明会は10月4日から行い、入学選抜は12月と来年2月に行う。