銭湯「文化湯」(周南市戎町3)が10月22日、同銭湯2階に民泊施設をオープンした。
1953(昭和28)年に創業した同銭湯。周南市に残る唯一の銭湯として、3代目店主の高原保さんと妻の伊都子さん、双子姉妹の彩さん・舞さんの4人で運営する。銭湯を利用した出張客から「そのまま泊まれたら」との声もあり、空き部屋となっていた2階部分を民泊施設として改装した。
延べ床面積は約50平方メートル。室内にはキッチンを備えた洋間と琉球畳を敷いた和室を備える。内装は、建設業で働いた経験のある保さんが1年以上かけて手がけた。「風呂」をイメージしたという青と白の塗り壁が特徴で、古民家の良さを残しながら落ち着ける空間を目指したという。
部屋には、食器類、冷蔵庫、電子レンジ、IHコンロ、テレビ、乾燥機付きの全自動洗濯機を備える。滞在中は1階の銭湯(営業時間中に限る)に入浴でき、入浴後は地元産フルーツを使った手作りジュースを提供する。
彩さんは「最初に宿泊したアメリカの夫婦は、かつて徳山で英会話を教えていた方たちで、懐かしさから訪れてくれた。いろんな国の人に、日本の文化やお風呂の魅力を感じてもらいたい」と話す。舞さんは「銭湯を経験したことのない方にも、泊まって入って、この場所の良さを知ってもらえたら」と呼びかける。
宿泊料金は一泊(最大4人まで)=2万800円~。予約はエアビーアンドビーで受け付ける。