下松市笠戸島はなぐり海水浴場で8月27日、「笠戸島イカダまつり・第28回笠戸島マリンイカダレース」が開催された。
毎年8月の最終日曜日に開催し、下松の夏の風物詩として知られる同イベントは今年で28回目。手作りいかだのデザインとスピードを競い合う同レースには、県内外から51艇320人が出場し、3000人の観客でにぎわった。
レース前には、ビーチフラッグ大会をはじめ、海上に設置した約20メートルのござの上を走りタイムを競う「GO! !THE(ゴーザ)はなぐり浜大爆走」を行った。ビーチフラッグで は、約2メートルのハンデをもらった長岡侑子さん(大人の部・男女混合)と周南市の小学生、川村涼真くん(子どもの部)が優勝。「大爆走」では、宇部市から参加した小林毎斗さんが優勝した。
大城岬までの往復約1.5キ口のタイムを競い合うイカダレースは、11時から2回に分けてスタート。声をそろえスタートダッシュを決めるいかだもあれば、同じ場所でくるくる回ったり、なかなか前に進まないいかだも。ジャングルの原住民に扮(ふん)した姿で乗船した「光丘ファイヤー」や、そうめん流しやかき氷を味わいながらいかだをこいだ「チームみたらい湾」など、それぞれのスタイルでレースを楽しんだ。途中、転覆や沈没しかかるイカダもあったが、51艇全てのチームが完走した。
タイムレース部門では、柳井市から参加した中電プラントの「CPC1」が15分7秒で4連覇を果たした。キャプテンの川西智士さんは「勝因は、みんなの気持ちが一つになったから。つないできた4連覇、来年も優勝したい」と声を弾ませた。
デザイン部門では、「今年の夏が暑く、涼しさを届けたい」と16匹のペンギンと2個の卵を氷山の上に載せたいかだを作った「東陽2丁目自台会」が三連覇を果たし、賞金10万円を手にした。