見る・遊ぶ

下松・笠戸島で「星ふるまちの映画祭」 450人が来場、「映画めし」ケータリング体験も

トークショーの様子

トークショーの様子

  • 105

  •  

 笠戸島の南端に位置する旧深浦中学校(下松市笠戸島深浦)で9月2日、「星ふるまちの映画祭 2017夏」が開かれた。

海沿いのグラウンドに設置されるスクリーン

[広告]

 この日は、海沿いにあるグラウンドに高さ5メートル、横幅7メートルのスクリーンを設置、周囲にはフードコーナーや金魚すくい、かき氷などのテントが並んだ。波の音と心地良い風が吹く中、市民や県内外から集まった学生、クリエイターら450人が映画や食事を楽しんだ。

 映画上映を前に、撮影現場専門シェフの「こみずとうた」さんがケータリング料理1200食を用意した。来場者は、「豚カレー」「牛スジとろとろハヤシ」「鶏飯」など5種類の料理から2種類を選び、俳優や映画関係者などから多くの支持を集めているという「トウタリング」(こみずさんが作るケータリング料理の愛称)に舌鼓を打った。

 1本目の上映作品は、埼玉県で実際に起きた事件がモデルという短編映画「そうして私たちはプールに金魚を、」。上映後は、長久允監督、主演女優の湯川ひなさん、同映画祭プロデューサーの長澤雅彦さんらが登壇し、映画の撮影秘話や作品への思いを話した。長久監督は「撮影している時から、夏に学校で上映できればと考えていた。この会場の空気感が映画に合ってよかった」、湯川さんは「来た瞬間、いい場所だなと感じた。東京生まれなので、こんな場所(自然豊かな場所)で育ってみたかった」と話した。

 2本目は、1993(平成5)年にテレビドラマとして制作された岩井俊二監督作品「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を上映した。夏のはかなさと少年少女の瑞々しさを描く。上映後は、ストーリーに沿って花火を打ち上げるサプライズ演出もあり、観客は映画の余韻を楽しんだ。

 その後、テレビ電話で岩井監督と会場を結び、岩井監督がアニメ版の見どころや、野外映画への思いなどを話した。

 3本目は、同映画祭のスーパーバザーを務める菱川勢一監督の「youth」。一般公開としては初の上映となる同作品を主演の杉本知佳さんらと観賞した。

 同映画祭実行委員長の金織俊弘さんは「地元の人たちと一緒になって作り上げた映画祭。映画はもちろん、星空の下、みんなで映画を楽しんでいる雰囲気が素晴らしい。このような映画祭が開催できたことが何よりうれしい」と話した。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース