山口県田布施町で今年収穫された特産品のイチジクを使った「田布施いちじくわいん」が、10月8日から同町内や近隣酒販店で販売されている。
「田布施いちじくわいん」は、JA南すおう田布施イチジク部会と田布施町が2002年から数量限定で販売、今年で15年目を迎えた。今年7月~8月に収穫した地元産のイチジクを100%使用、香料や着色料は一切使わず、山梨県甲州市のワイン製造会社マンズワインで醸造された。今年の販売本数は、昨年よりも少ない約1800本。
JA南すおう経済部の藤林千佳さんは「雨が少なかったので果実は小さめだったが、収穫時期には天候に恵まれ、糖度が高く品質の良い果実となった。例年よりも甘みが強く、色と香りが深いワインに仕上がった」と話す。
同町でのイチジク栽培は1982(昭和57)年から本格的に行われ、品種検討や栽培技術の確立等により、1991年には山口県内1位の出荷量となった。果実として市場に出荷されるほか、規格外の果実は同ワインの他にもジャムや外郎(ういろう)などに加工して販売されている。
同ワインの販売は720ミリリットル瓶のみで、価格は1,234円。アルコール分は10%未満。田布施町地域交流館(田布施町中央南1)のほか、同町内や近隣の酒販店で販売されている。インターネットでは販売していない。毎年、数量限定のため約1カ月で完売しているという。問い合わせはJA南すおう経済部(TEL 0820-22-9787)まで。