下松市笠戸島の下松市郷土資料展示収蔵施設「島の学び舎」が10月18日にオープンした。
下松市が運営する同施設は、古民具・埋蔵文化財の保存および活用を図り、郷土の歴史や文化について多くの方に学ぶきっかけになればと、2014年3月に廃校になった旧江の浦小学校の校舎の一部利用し開設された。
施設には同市に関する歴史・文化財パネル、実際に使われていた古民具などを展示し、1階の旧江の浦小学校展示室には小学校の61年間の歩みをたどることができる年表や児童が作成した作品などを展示している。
2階の埋蔵文化財展示室には市内遺跡から発掘された縄文時代から中世までの出土器を展示。廊下の窓から江の浦地区の風景と造船所「新笠戸ドック」が眺めることができ、造船工程パネルと実際の造船現場を同時に見ることができる。
明治から昭和初期にかけ日本の航空とスキーの普及に尽力した同市出身の偉人・長岡外史に関する資料も展示。当時世界一の長いひげ(69センチ)で有名だった長岡外史の顔出しパネルも用意する。
同施設を管理する社会教育指導員の宮田幸治さんは「廃校を利用したことで地元の人に大変喜んでもらっている。下松の子どもたちに郷土の歴史や文化を語り継いでいきたい」と話す。
開館時間は10時~16時。月曜・水曜・金曜休館。入場無料。