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徳山動物園でライオンの健康診断 爪切りや歯石取り、タテガミカットも

ライオンの健康診断をする獣医師たち

ライオンの健康診断をする獣医師たち

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 徳山動物園(周南市徳山、TEL 0834-22-8640)で2月7日、オスライオン「モイカ」の健康診断が行われた。

骨切り鉗子(かんし)を持つ獣医師の橋本千尋さん

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 2月4日から8日まで、施設のメンテナンスや動物たちの健康診断のため臨時休園中の同園。視診などでは判断しにくい診察や高齢動物で特にケアが必要な場合は、動物に麻酔薬を使い定期的に健康診断やボディーメンテナンスを行っている。

 予定より麻酔が効きすぎため、急きょバックヤードで行うことになった健康診断では、麻酔で眠るモイカを獣医師の橋本千尋と飼育員2人が、1時間にわたり診察。骨切り鉗子(かんし)での爪切り、体長、体重測定、口腔内チェック、歯石取り、血液検査、触診などを行い、汚れたタテガミをカットし整えた。

 健康診断の結果、体長169センチ、体重160キログラム。橋本さんは「血液検査の結果は一週間後だが、それ以外に大きな問題はなかった。野生動物はけがを隠しやすいので、ちょっとしたサインも見逃さないよう心掛けている。オスのモイカとメスのシジミはとても仲が良いので、これからも2頭そろって楽しく暮らしていけるように健康を維持していきたい」と話す。

 23日・24日は同園自然学習館1階で、2月22日の「猫の日」に合わせ、ネコ科の動物に関したクイズラリーを開催する。健康診断でカットしたタテガミは洗浄し、「ライオンのタテガミ入りカード」としてラミネート加工し、クイズの全問正解者先着50人にプレゼントする。

 クイズラリーの開催時間は13時、答え合わせは14時から。

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