徳山動物園(周南市徳山)に4月26日、国内最大級となる新ゾウ舎がオープンした。
同動物園の南園入り口近くにある新ゾウ舎は、鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は約1200平方メートル。屋内飼育場、洗い場、産室などを備えるほか、ゾウの足への負担を軽くするために、深さ1メートルの砂を敷き詰め、最適な温度を保てるよう赤外線ヒーターや床暖房を設置する。
屋外飼育場の広さは、約1200平方メートル。プールで水浴びをする様子や、動き回る様子を見ることができる。
16日に引っ越しを終えたばかりのスリランカゾウの雄ミリンダ(10歳)と、雌のナマリー(11歳)。同動物園の担当者は「予想していたより、2頭とも落ち着いた様子で安心した」と話す。2月、3月には繁殖行動も確認されており、「国内最大級の広さになり群れ飼育が可能な施設になった。繁殖を目指し見守っていきたい」とも。
式典では、河原幼稚園園児による「童謡ぞうさん」の合唱が披露され、木村健一郎市長らのテープカット後、同施設が公開された。駆け付けた多くの家族連れや園児らは、干し草を食べたり、じゃれ合ったり、あちこち動き回るゾウの姿を見て歓声を上げた。
周南市の50代女性は「広いゾウ舎ができてうれしい。ミリンダとナマリーに赤ちゃんが生まれ、仲睦まじく過ごすゾウの群れの様子が見られる日を楽しみにしたい」と話す。
開園時間は9時~17時。入園料は、大人=600円、学生=300円。火曜休園。