鉄道車両の陸送見学イベント「道路を走る高速鉄道車両見学プロジェクト」が7月14日、下松市内の県道366号線で行われる。
通常は交通量の少ない深夜に輸送する鉄道車両を、観客を集め日中に輸送する同イベント。「鉄道産業のまち くだまつ」のPRを目的に、官民共同で組織する実行委員会が主催する。6月には、特別観覧チケットや写真集などのリターン品を用意したクラウドファンディングを行い、目標金額の500万円を上回る604万円の支援金を集めた。
イベント当日は、日立製作所笠戸事業所が製造した英国向け高速鉄道車両「CLASS800シリーズ」の先頭車両2両をそれぞれ専用トレーラーに載せ、同事業所正門から下松第2埠頭までの約2キロを陸送する。9時45分からテープカットなどセレモニーを行い、陸送開始は10時から。時速15キロほどで移動し、10時50分に下松第2埠頭に到着する。途中、安全確保のため、日立製作所前と埠頭入り口の交差点、切戸川仮設橋付近は車両の全面通行止め、新川交差点から埠頭入り口まで県道366号線沿道は観覧禁止エリアとする。
観覧のメイン会場となる下松市市民運動場(下松市末武下)付近の臨港道路では、片側を通行止めにするほか、下松駅近くの「くだまつスポーツセンター」(下松市新川1)には大型ビジョンを設置。ケーブルテレビ局「Kビジョン」が陸送の生中継を行う。飲食店ブースも出店する。下松市民運動場とくだまつスポーツセンターの両会場では、ステッカーや缶バッジ、ネックストラップなど、オリジナルグッズを数量限定販売する。
一昨年3月に開催した陸送イベントでは、3万人以上の観客が集まりにぎわいを見せた。実行委員会では公共交通機関の利用を呼び掛ける。JR西日本は山陽本線の下松駅行きの臨時列車、徳山駅9時17発の上り(下松駅9時25分着)と岩国駅7時47分発の下り(下松駅8時50分着)を運行する。
会場周辺の9カ所に約2000台の臨時駐車場を設ける。駐車場の開場時間は8時~15時(市民運動場・入場=8時~10時、退場=12時以降、JXTGエネルギー入場=7時~9時、退場=11時以降)。