友好都市である萩市と周南市の漁村地域で捕れる、イカとタコをPRするイベント「いか・たこ祭り『須佐男命(みこと)いか』と『周南たこ』の共演」が8月8日、道の駅「ソレーネ周南」(周南市戸田3)で開かれた。
2回目を迎える同イベント。漁村地域の活性化と「須佐男命いか」「周南たこ」のブランド推進を目的とする。
「須佐男命いか」は、萩市須佐沖で水揚げされる活きた状態のケンサキイカのローカルブランド名で、肉厚で甘みがあり、イカの中では最高級品とされている。山口県漁業協同組合須佐支店の久原隆義さんは「台風8号の影響で5、6日は漁に出られず、開催が危ぶまれたが、昨日天候が回復し漁ができ、無事届けることができた」と話す。この日は、試食用と合わせて「須佐男命いか」40キロを用意。100グラム300円で販売し、30分で完売した。
会場では、イカ刺しやタコ刺し、タコ飯などの試食を行い、活イカ、イカの一夜干し、ゆでダコ、「へたこ飯」などを販売した。水槽車による活イカの展示や、徳山湾沿海で採れた「周南たこ」と触れ合える「タッチングプール」などもあり、うねうねと動くタコを前に、恐る恐る触れる子どもや、指に吸盤を吸い付かせて喜ぶ子どももいた。
イベント終盤には、水槽の活イカと触れ合い用のタコがもらえるじゃんけん大会が行われ、イカを獲得した児童の母親は「萩で食べた『須佐男命いか』がおいしかったので買いに来た。さらに、じゃんけんでもらえるとは。刺し身にして食べたい」と笑顔を見せた。