日本クルーズ客船(大阪市北区)の大型客船「ぱしふぃっくびいなす」が8月9日、徳山下松港(下松第2埠頭)に初寄港した。
同船舶は全長183.4メートル、総トン数2万6594トンで、日本の大型客船で2番目の大きさを誇る。8月8日に神戸港を出港し、3泊4日の航行で下松に寄港後、壱岐島へ向かう。当初は屋久島に向かう予定だったが、台風の接近に伴い、コース変更となった。
乗客約550人、乗員210人を乗せた船は7時30分、同港に入港。降松星太鼓保存会によるにぎやかな太鼓の音が響く中、地元園児や山口県PR部長の「ちょるる」らが出迎えた。
同客船を誘致した「くだまつクルーズ振興協議会」は、乗客向けに同港と笠戸島の国民宿舎「大城」を結ぶシャトルバスを運行。大城の温泉やはなぐり浜海水浴場で海水浴を楽しむ乗客もいた。
同港敷地内には、特産品の販売所やPRブースを開設。下松のご当地ラーメン「紅蘭」の振る舞いや花岡地域の奇祭「狐の嫁入り」にちなんだキツネのお面絵付け体験などで乗客らをもてなした。
同港内には、イギリスへの輸出を待つ市内で製造された高速鉄道車両が並んでおり、鉄道車両と大型客船をバックに、一緒に写真を撮影する乗客の姿も見られた。