徳山東IC近く国道2号線沿いにあるコワーキングスペース「カラム」（周南市桜木2、TEL 0834-39-6410）が12月14日、オープン1周年を迎えた。

施設内の様子

　コワーキングスペースとは利用者同士の交流に特長があるシェアスペース。通常、割安な料金でオフィス利用ができるほか、仕事上での相乗効果が期待できることから、オフィスを構えずにPC1台で仕事をするクリエーターや起業者などの需要が高まり、都市部を中心に出店が広まっている。同社社長の堀江厚志さんが「地域内に仕事を増やすこと、特に地方では少ないアプリ開発者やプログラマーなどIT関連のクリエーターが共働しながらチャレンジできる場所を提供したい」と2015年にオープンした。

　施設面積は57平方メートル。2時間500円で利用できるシェアスペース15席と月契約のブース3席、クラフト作品やそれぞれの仕事内容を紹介するレンタルショーケースなどのスペースを提供する。「山口県内のコワーキングスペースでは珍しい」（堀江さん）というレーザー加工機、3Dプリンター、CNCミリングマリンなど時間単位で利用できるデジタル工作機も用意する。

　「利用者が講師となり互いのノウハウ共有や、周南エリアにもこんな仕事をする人がいると知るきっかけになれば」と「ホームページ企業担当者と制作者の交流会」や「文章の書き方講座」、マイコンボード「Arduino（アルデュイーノ）」を使った「プログラミング講座」などのイベントも開いている。

　1年を振り返って堀江さんは「当初想定したIT関連の人だけでなく、漫画家やクラフト作家、学生などさまざまな人が『カラム（絡む）』場所になったことがうれしい。満足できていないことも多いので、利用者の利便性やさらなる交流の促進に向けて動き出したい」と抱負を話す。

　営業時間は9時～21時。