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下松・米川小がコイの飼育希望者募集 休校を控え児童らが呼び掛け

池の前でコイの飼育希望者を呼び掛ける米川小の全校児童10人

池の前でコイの飼育希望者を呼び掛ける米川小の全校児童10人

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 本年度末で休校となる下松市立米川小学校(下松市下谷、TEL 0833-53-0003)が現在、敷地内の池で飼っているコイの飼育希望者を募集している。
【追記(10日9:45)米川小学校よりコイの飼育者が決まったと連絡がありました】

元気に泳ぐコイたち

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 1885(明治18)年に「瀬戸小学校」として創立した同校。その後、統合や改称を重ね、1954(昭和29)年、下松市との合併に伴い、下松市立米川小学校となった。1949(昭和24)年には358人いた児童は、2005(平成17)年には20人を切るようになり、本年度の全校児童数は10人。うち4人が卒業することから、3月31日で休校となることが決定した。

 1970(昭和45)年に新校舎落成を祝い造られたという庭園「洗心園」の池では現在、9匹のコイと2~3匹の和金を飼育しており、休校後は安全のため池の水を抜くことから、同校では引き取り手を一般募集することにしたという。

 堀川勝祥校長は「地元の人から譲り受け飼い始めたコイは、湧き水を活用して育てており元気。直接受け取りに来られる方に譲りたい。児童たちが交代で世話をしたコイなので、大事に育てていただけたら」と話す。2年生児童の一人は「優しく育ててほしい。早く新しいお家を見つけて、元気に暮らしてほしい」と呼び掛ける。

 同校では3月21日、休校式を行い、全児童がオペレッタ(小歌劇)を披露する。

 堀川校長は「米川小は地域の皆さんをはじめ、卒業生や旧教職員にも愛された学校。月に一度の大掃除や遠足、運動会、どんど焼などにも駆け付け、一緒に盛り上げていただいた。休校後も地区の運動会は開く予定。休校後も地域のつながりを残していけたら」と話す。

 在校児童6人は新年度が始まる4月から、花岡小学校(下松市末武上)に転入しスクールバスで通学する予定。

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