雑貨や総菜などを販売する「木村家」(光市室積7)が11月21日、光市室積の海商通りにオープンする。
店主の山本郁美さんは、新南陽地区にある「旧日下医院」(周南市土井2)で雑貨店「hitosaji」を営む傍ら、移動販売車「Merchant(マーチャント)」で、塩ソフトクリームやコーヒーを販売していた。生まれ育った光市室積の活性化に貢献できればと、移転を決意。昭和初期に曾祖父母が営んでいた製パン店「木村家」があった古民家を改装、店名を変えオープンすることとなった。
1861(文久元)年に建てられたという、築159年の古民家を現代風にリノベーションした同店。前面を大きなガラス戸にし、明かりを取り入れたスタイリッシュな店内には、「室積 木村家」と書かれた番傘が飾られているほか、アルミ製のカップをランプシェードに使ったり、卵焼き器をオープン看板に使ったりするなど、昔ながらのものを随所に取り入れ、遊び心を演出している。
雑貨コーナーでは、周南市在住のガラス作家・櫻井彩さんのガラス細工のアクセサリーや花器、長崎県の彫金ブランド「biulah(ビウラ)」のアクセサリー、木工作家「sur+(シュール)」による木工品などを販売。店頭では、唐揚げや弁当などの総菜、塩ソフトクリーム、コーヒーなどのドリンクをテークアウト販売する。カウンター横の小窓から、ドライブスルーで購入することもできる。
テークアウトメニューは、塩バニラソフトクリーム(350円)、塩アフォガード(450円)、塩コーヒーフロート(550円)、ドリップコーヒー(400円)、アイスコーヒー、カフェラテ、カフェモカ(以上450円)、辛口ジンジャエール(350円)、プレミアム生ビール(550円)など。総菜は日替わりで用意し、各種150円より販売する。
山本さんは「木村家は学校給食に卸していたこともあり、子どもから大人まで親しまれてきたパン屋だった。ワクワクする雑貨や素材を大切にシンプルでおいしい総菜を用意し、時代が移り変わっても、地域の皆さんに愛される場所になれば」と意気込む。
営業時間は11時~16時。月曜・火曜・日曜定休。11月22日は営業する。