徳山大学で2月10日、同大学女子サッカー部の塩田満彩さんの「サンフレッチェ広島F.C」入団内定報告会が行われた。
塩田さんが入団するのは、今年秋に開幕を予定する女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に向けて、新しく設立されたサンフレッチェ広島F.Cの女子チーム。「生まれ育った中国地方のチームで活躍したい」と入団テストに参加。1月24日に行われた実技の2次セレクションを突破し、面談を経て、2月5日に入団内定の報告を受けた。
塩田さんは、岡山県倉敷市出身。サッカー教室に通う兄の影響で4歳からサッカーを始め、本格的に取り組んだのは小学5年生の時に市の選抜チームに選ばれてから。以降、クラブチームや高校でサッカーを続け、2017(平成29)年に徳山大学経済学部に入学した。大学では、スポーツマネジメントコースで経営学とスポーツ科学を学び、保健体育の教員免許を取得した。
女子サッカー部では、入部当初から主力選手として活躍。2年時にはユニバーシアード日本女子代表候補に選出されるも、3年時に左膝を故障し離脱。4年生になり復帰、主将としてチームを引っ張った。ポジションは、ミッドフィルダー。同部の河田正樹部長は「視野が広く、気を配りながらパスを出せる選手。しっかりとした指示で、チームを盛り立てるプレイスタイル」と話す。
塩田さんは「女子プロリーグに所属するサンフレッチェ広島に入団できるのは夢のよう。この報告会でやっと実感がわいてきた。大学では、コミュニケーションの大切さを学んだ。サッカーだけでなく、人としても応援されるような選手になりたい」と意気込む。